
福岡県柳川市の柳川市観光協会は、同市に新たに誕生した水上空間「掘床(ほりどこ)」を舞台に、その活用アイデアを募集する「掘床コンテスト」を開催している。
柳川に張り巡らされた掘割の新しい活用法

柳川市には、約930kmにおよぶ掘割(水路)が張り巡らされており、水とともに暮らしてきた文化がある。掘割のはじまりは古く、湿地帯だった土地に人が住めるようにするために掘られた水路だといわれている。掘った土で土地をつくり、そこにたまる水を生活や農業に活用し、柳川のまちは形づくられてきた。
しかし現在では、掘割は主に観光資源としての「川下り」に利用される場となり、かつてのように暮らしと密接につながる風景は減りつつある。そこで、掘割と人の距離をもう一度近づけられないかという想いから、水上に浮かぶ可動式の床「掘床」が誕生した。
連結や移動ができて個室空間をつくれる「掘床」

「掘床」は、水路の上に浮かべて使用する可動式の床。複数を連結することで広がりのある空間をつくることができ、配置や組み方によって、さまざまな使い方が可能だ。

「掘床」はユニット式になっており、用途に応じて複数の床をつなげることで、水上に広い空間をつくることができる。設計と製造を担ったのは、水門メーカー・乗富鉄工所。インフラ技術を応用して開発された。

マリンクラフトのオリジナル舟を使用し、柳川にある古くからの狭い橋も通過可能。約930kmある掘割の中を移動し、柳川の様々な場面・景色で使用することができる。

AIイメージ画像
また、周囲を囲って、プライベート空間をつくることも可能。水辺の体験をより多様化するためのしつらえ設計は、みずべデザイン室が行っている。
掘床を使った新しい過ごし方を募集

「掘床コンテスト」は、この「掘床」を舞台に水辺での新しい過ごし方を生み出すことを目的に開催。4月30日(木)までの期間、「掘床でやってみたいこと」をテーマに、水辺での新たな過ごし方や体験アイデアを広く募集している。


柳川に関わりたい、面白がりたいすべての人が対象で、個人・団体・学生などは不問。「掘床」の特性(水上・揺れ)を活かしているか、柳川らしさが感じられるかが選考基準となっている。
書類選考を通過したアイデアは、掘床プロジェクトチームが伴走しながらブラッシュアップする。その後、水上に設置された「掘床」の上でプレゼンテーションを行う「掘床ピッチ大会」への出場機会が与えられる。最終的に採択された企画は、掘床プロジェクトチームと柳川市観光協会のサポートのもと、運営・撮影・PRまで含めて実施され、実際の水辺体験として展開される。
「まちづくり」の最前線に関わるプロジェクト

「掘床コンテスト」は、単なるアイデア募集だけではなく、水辺空間を舞台に「まちづくり」の最前線に関わることができるプロジェクトだ。自分のアイデアが、柳川の新しい風景として実装されるかもしれない。申込などの詳細は、柳川DMO(柳川市観光協会)のnoteにてチェックを。
「掘床でやってみたいこと」のアイデアを応募してみては。
■掘床コンテスト概要
応募内容:掘床で実施したい過ごし方・体験アイデア
対象:柳川に関わりたい、面白がりたいすべての人(個人・団体・学生など不問)
応募期間:4月30日(木)まで
本選ピッチ大会:5月13日(水)18時~(場所:suito) オンラインorオフラインの参加
選考基準:掘床の特性(水上・揺れ)を活かしているか/柳川らしさが感じられるか
採択特典:掘床の使用機会の提供、柳川市観光協会による運営・撮影・PR支援
掘床Instagram:https://www.instagram.com/horidoko.doko
詳細(note):https://note.com/yanagawa_tourism/n/ncba81c772a27
■柳川市民文化会館suito
住所:福岡県柳川市上宮永町43番地1
(山本えり)